VirtualBoxでAristaのvEOSを使えるようにする

Posted on 2014/09/06(Sat) 18:30 in technical

Summary

Aristaの公開しているvEOSをVirtualBoxで使えるようにします。

事前準備みたいな感じなので、とりあえず動かすところまでだけ書きます。

準備

VirtualBoxを入れます。適当に拾って入れましょう。

vEOSの入手

アカウントを作る

Aristaのアカウントを作ります。

パスワード要件が非常にきついので、適当かつ適切に設定します。

ロールはGuestでもvEOSはダウンロードできたので、Arista製品を買ってなくても入手可能です。(2014/08/28時点)

vEOSをダウンロードする

ダウンロードページに行って、vEOSをダウンロードします。(ログイン後にサポート→ソフトウェア・ダウンロード)

初期の画面では、(下図のNotice部分に)利用許諾確認があるはずなので、Acceptします。

arista_001.png

警告

この画像は既にAcceptしてしまった後なので、実際にはこの図の通りではないはずです。

そのあとは、vEOSのフォルダが見えるようになるのである。

arista_002.png

VirtualBoxで動作させることを考えると、最低限以下の2つが必要です。

  • Aboot-veos-2.0.8.iso
  • vEOS-4.14.0F.vmdk

VGAではなくSerialがよければ Aboot-veos-serial-2.0.8.iso を、別のバージョンが必要なら別のバージョンで読み替えてください。

VirtualBoxの設定

この辺が参考になる。というか、全てです。

仮想マシンは、おおよそ以下の要件を満たすようにすれば動作するはずです。(それ以外は適当でも問題ないでしょう)

  • OS Type: Linux / Other Linux (64-bit)
  • Memory: 1GB以上
  • Disk1: IDE primary master = vEOS-4.14.0F.vmdk
  • Disk2: IDE primary slave = Aboot-veos-2.0.8.iso

警告

  • VirtualBoxの場合は、OS Typeを64bitにしないと起動中に固まる。
  • 試しにメモリ512MBで構成したら、起動中にメモリフルで止まりました。

画像で言うとこんな感じになります。

仮想マシンの作成

arista_003.png arista_004.png arista_005.png arista_006.png

仮想マシンの追加設定

こうなるように設定。

  • Disk1: IDE primary master = vEOS-4.14.0F.vmdk
  • Disk2: IDE primary slave = Aboot-veos-2.0.8.iso
arista_007.png arista_008.png

オーディオはワーニングが鬱陶しいのでとりあえずOFF。

arista_009.png

NICはこんな感じ。ただ、今回アダプター1のNATインタフェースは使わないので適当。アダプター2の方を使う。

arista_010.png arista_011.png

警告

起動前にプロミスキャスモードを「すべて許可」にしておかないと、ずっと通信できなくてハマる可能性があるので、忘れないうちに設定しておく。

起動してみる

とりあえず起動してログイン画面まで待つ。

arista_012.png arista_013.png

この Completing EOS initialization (press ESC to skip) ってのがやけに時間がかかって、その後ログイン画面が出る。

と言うわけで show version 出してみる。(Free memoryがギリギリだ...)

arista_014.png

running-config を見てみる。質素。

arista_015.png

軽くIPを振ってホストOSと通信してみる。(デフォルトは全部 switchport (vlan 1) なので、no switchport を叩いてルーテッドポートにする)

arista_016.png

ログイン用のアカウントを作ってsshでログインするとこんな感じ。(sshサービスはデフォルトで動いてる。)

arista_017.png

とりあえずこんな感じです。

あと、VXLANが動きそうなので、今度仮想環境で相互接続でもしてみましょうかね?

arista_018.png

CiscoとそっくりのCLIだし、スパニングツリーとかルーティングプロトコルも動くんだから、教材としても丁度いい気がするよ。メモリ食いすぎだけど。

おしまい。